はだかの王子さま
大扉が開いた時、星羅を縛っていた鎖を一刀両断した剣が、お父さんの手の中で出現した。
刃の長さだけだって、わたしの身長ぐらいあるじゃない!
その大きさにぞっとした。
これは、刃先でぱっちん、と鎖を切るだけの剣じゃない。
本当に竜退治(ドラゴンバスター)用の剣だ。
これだったら、ソドニがどんなに大きくても、剣は、きっと竜の肉を削ぎ落とす。
そして、ソドニの方だって!
『地』の最高位の魔法使いなんだもん。
家ぐらいの大きさの水の固まりをハンドをぶつけ。
地震を起こし、地下から部屋を持ち上げる竜が、簡単にやられるとは思えない……!
二人が戦ったら、怪我だけじゃ済まないよ!
どっちかが、死んでしまうかもしれない。
フェアリーランドが。
ううん、
人工島キングダム・リゾートが無くなっちゃうかもしれない!
止めなくちゃ……!
絶対、止めなくちゃ、ダメだ!
……でも、どうやって!?
わたしは、王さまに捕まって、何も出来ないし!
星羅に頼んでも、お父さんはともかく、王さまの味方のソドニが大人しく話を聞くわけがない!
焦るわたしをぎゅっと抱きしめ、王さまが笑う。
『ゆけ! セイラムド・フォン・ソドニキュラエス!
フルメタル・ファングを踏みつぶしてしまうのだ!』
って!
王さまの莫迦!
ソドニを煽(あお)ってどうするのよ!
王さまの命令に、どすどすと、巨体の割には素早い動きで、お父さんに向かってゆくソドニを泣きそうな気分で眺め……わたし、そっか、って気がついたことがあった!
そうよ!
ソドニの本名って『セイラムド・フォン・ソドニキュラエス』なんじゃない!
無理かもしれないけど、やってみる!
わたしは、王さまの腕の中で、息を大きく吸うと、力一杯叫んだ。
『セイラムド・フォン・ソドニキュラエス!!
もう止めて!
フルメタル・ファングと戦わないで!』
『そなたが命令しても無理だのぅ
なぜなら、あの黒竜の主は『我』なのだから』
王さま、なんか言ってるけれど無視!
刃の長さだけだって、わたしの身長ぐらいあるじゃない!
その大きさにぞっとした。
これは、刃先でぱっちん、と鎖を切るだけの剣じゃない。
本当に竜退治(ドラゴンバスター)用の剣だ。
これだったら、ソドニがどんなに大きくても、剣は、きっと竜の肉を削ぎ落とす。
そして、ソドニの方だって!
『地』の最高位の魔法使いなんだもん。
家ぐらいの大きさの水の固まりをハンドをぶつけ。
地震を起こし、地下から部屋を持ち上げる竜が、簡単にやられるとは思えない……!
二人が戦ったら、怪我だけじゃ済まないよ!
どっちかが、死んでしまうかもしれない。
フェアリーランドが。
ううん、
人工島キングダム・リゾートが無くなっちゃうかもしれない!
止めなくちゃ……!
絶対、止めなくちゃ、ダメだ!
……でも、どうやって!?
わたしは、王さまに捕まって、何も出来ないし!
星羅に頼んでも、お父さんはともかく、王さまの味方のソドニが大人しく話を聞くわけがない!
焦るわたしをぎゅっと抱きしめ、王さまが笑う。
『ゆけ! セイラムド・フォン・ソドニキュラエス!
フルメタル・ファングを踏みつぶしてしまうのだ!』
って!
王さまの莫迦!
ソドニを煽(あお)ってどうするのよ!
王さまの命令に、どすどすと、巨体の割には素早い動きで、お父さんに向かってゆくソドニを泣きそうな気分で眺め……わたし、そっか、って気がついたことがあった!
そうよ!
ソドニの本名って『セイラムド・フォン・ソドニキュラエス』なんじゃない!
無理かもしれないけど、やってみる!
わたしは、王さまの腕の中で、息を大きく吸うと、力一杯叫んだ。
『セイラムド・フォン・ソドニキュラエス!!
もう止めて!
フルメタル・ファングと戦わないで!』
『そなたが命令しても無理だのぅ
なぜなら、あの黒竜の主は『我』なのだから』
王さま、なんか言ってるけれど無視!