こおにの手紙
それから、一週間が過ぎました。
子おにはずっとブナのご神木の中にいました。
ひげもじゃ神さまが持ってくるお供え物に見向きもせず、ひざこぞうを抱えてじっとしていました。
けずれた角や、抜き取ったキバがジンジン痛みます。
けれど、一番痛いのはおなかのちょっと上のあたりです。
傷があるわけでもないのにズクン、ズクンと痛みます。
願いごとがかなわなかったみえちゃんは、もうやってきません。
みえちゃんのヒマワリの笑顔をもう見ることはできないのです。
そう考えるたび、子おにのおなかのちょっと上は、ズクン、ズクンと痛むのでした。
子おにはずっとブナのご神木の中にいました。
ひげもじゃ神さまが持ってくるお供え物に見向きもせず、ひざこぞうを抱えてじっとしていました。
けずれた角や、抜き取ったキバがジンジン痛みます。
けれど、一番痛いのはおなかのちょっと上のあたりです。
傷があるわけでもないのにズクン、ズクンと痛みます。
願いごとがかなわなかったみえちゃんは、もうやってきません。
みえちゃんのヒマワリの笑顔をもう見ることはできないのです。
そう考えるたび、子おにのおなかのちょっと上は、ズクン、ズクンと痛むのでした。