俺の日常は、ある日を境に変わってしまった
【綾瀬 希美】
俺と同じ“星ノ宮学園”高等部二年で、クラスメイト。
細身だが、出るとこは出て締まるところは締まっている。
所謂、モデル体型。
ウェーブのかかった黒髪を背中まで伸ばし、黒に近い藍の瞳は、いつも眠たそうに半開き……
だが、運動神経は抜群。
頭脳は……聞かない約束だろ?
「とまぁ、こんな感じかな?」
「「なるほど(です)簡単に言えば外見だけまともで、中身はお馬鹿ってことなんだ(ね)?」」
「もうちょっと、こう……オブラートに物言おうぜ?当人そこにいるんだし」
「…………」
ほら、こっち見てるよ彼女。
ーー 閑話休題 ーー
「「それじゃあ、また昼休みに」」
綾瀬の異世界への扉探し(仮)も無事終わり、その後沈んだ(気持ち的に)彼女を慰めていたら、いつの間にか学園の前にいた。
「おう。またな?」
「……バイバイ」
振り向き様に手を振ってきた双子に、軽く右手を挙げて答えた俺たちは、自分たちの教室がある二階へと歩みを進めるのであった。