イケメン王子*自由人雪女


-ガチャ-


「ふー。開けたか…。
 


 ん?雪那……?」


ドアを開けてくれたのは良いものの
下をうつむいたままで顔を上げない。


手には解けているカキ氷。


下を向いているから髪が降りてきていて
夜に見るとちょっとホラーだな…。


『……。』


「お~い…?」


俺がそう言った瞬間。


雪那は顔を上げ持っていた、
とけたカキ氷を思いっきり俺にかけた。


「なっ!!!
 つめてぇな!!おい!!」


シャツはイチゴ味だったのか
ピンク色。


思いっきりかけやがったから
頭までびしょびしょだ。


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