最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
「何処のガキだ?」

「知らねぇよ。このガキが場所、間違えたんじゃねーの?」

「それか誰かの妹とか」

「あの!」



ガラの悪い男に囲まれても物怖じしない桜は、自分を見て言いたい放題の男達に向かって大きな声を出す。


その瞬間ギロリと睨まれたが、普通に口を開いた。



「そらみち、さくらです」

「あ゛?それがどうし…」

「さがらよしきさん、いますか?」



男の言葉を遮って続けた桜に、イラッと来た男は桜の背負っていたリュックを掴んで自分の目線に合わせる。


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