最弱暴走族と桜【完】SS更新中!


「ぶははは!あははははははッ」


「……太一さんはどんな教育をしてるんだ…。」


「ふはははッ!!ヒィーヒィーっ!は、腹が、いた…クククッ」


『ガジッ』


「いだぁぁあ!?てめ…っ離せ!!」



華龍大騒ぎ。

桜は未だ襟首を掴まれたままだったのが嫌だったのか、身体をねじって陽輝の手に噛みついた。



「――――…煩ェ黙れ」



ピキ。

殺気を帯びた低い声に全員が固まる。



『う゛~…』


「うぐぐぐぐ……っ」


「桜、ンなもん食うな。腹壊すぞ」



未だ噛みついたままだった桜を美樹は抱き上げ陽輝から離れさす。
陽輝の手にはくっきり桜の小さな歯型が。



「いいか桜」


『う?』


「お前は此処で世話になる身だ。ここにいる奴らの言う事は絶対に聞け」


『あい』



< 117 / 137 >

この作品をシェア

pagetop