最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
「ぶははは!あははははははッ」
「……太一さんはどんな教育をしてるんだ…。」
「ふはははッ!!ヒィーヒィーっ!は、腹が、いた…クククッ」
『ガジッ』
「いだぁぁあ!?てめ…っ離せ!!」
華龍大騒ぎ。
桜は未だ襟首を掴まれたままだったのが嫌だったのか、身体をねじって陽輝の手に噛みついた。
「――――…煩ェ黙れ」
ピキ。
殺気を帯びた低い声に全員が固まる。
『う゛~…』
「うぐぐぐぐ……っ」
「桜、ンなもん食うな。腹壊すぞ」
未だ噛みついたままだった桜を美樹は抱き上げ陽輝から離れさす。
陽輝の手にはくっきり桜の小さな歯型が。
「いいか桜」
『う?』
「お前は此処で世話になる身だ。ここにいる奴らの言う事は絶対に聞け」
『あい』