最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
桜の頭に付けられたモノ。
それは、黒い猫耳カチューシャ。
「…お前これは…。」
『う…?』
「桜姉ー、こっち向いて!」
眉を寄せる大和の発言にも首を傾げながら、桃李の方に向くとカシャカシャと携帯が鳴る。
不意に固まっている鋼牙のメンバーに視線を向けると、全員が全員頬を赤く染めた。
『……?……!………。……!とーり。』
「なあに?」
『あたし、似合ってる?』
「うん!すっごく可愛い!(…あれ?…血桜、ってか…何か変なスイッチ入った?)」
「……(コレは、ヤバイな…。逃げるのが一番だけど…。)」
ニヤァと何かを企んだ笑みを浮かべた桜を見た大和は冷や汗を流す。
桜はサッと、大和と桃李の間から移動し、頬を染めるメンバーの前に出る。
そして。
『お菓子をくれなきゃ悪戯するニャン!』
―――…ボカンッ