最弱暴走族と桜【完】SS更新中!


『最後のアップだ。身体を激しく動かしたから、手足とか傷めない様にするんだよ』

「「うぃー…す」」


フラフラとしながら立ち上がる不良達。暑いからと脱いでいた上着を羽織って、まだ倒れている奴らに手を貸す。


『あ、そうだ。門限とかある奴いるかー?』

「数人いますよ」

『その中で一番早い奴は?』

「えーと、確か柚原(ユノハラ)の10時じゃなかったか?」

「うーす。俺ン家、門限10時っす」


門限を破ってまで稽古はするもんじゃない。だから今日の時間帯で大丈夫だと、考えてから桜は外に出る。


「涼しいー」

「道場締め切ってやってたからなァ」

『行くぞー!』


各自適当に身体を伸ばしてから、朝と同じコースを走った。














「終わったー」


道場前に着いた頃には九時半だった。


「姐さん!オレ、今日はもう失礼しますっ!ありがとうございました」

『んー!家で適度に身体をほぐす事。それじゃないと、筋肉痛になるかもだから』


「了解っす、それじゃ!」と言って、案外元気な柚原は走りながら手を振って帰って行った。



そして残ったメンバーで反省会。



『今日午前中にあたしが言った事を覚えているだけで良いから、どうすればいいか考える事。あと、各自時間があれば程々に自主トレをすること!』

「「はいっ!」」

『最後に質問ある奴』


桜がそう言うと一つ、手が上がる。



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