最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
一日だけで、こんな目の前の奴ら怖くないって思えるのは凄い事だと思うんだ。それもこれも、姐さんのおかげで。
明日からも頑張ろって思えるんだ。
「二人揃ってボロボロじゃねぇかァ?」
「ついに仲間割れでも起こしたのかよ?」
全部で六人。一人、三人ずつ。
尚と背中を合わせる。きっと尚も同じ事を思ってるから。
「何か用かよ」
「あ”ぁ!?随分生意気な口聞くじゃねぇか、中坊のくせに」
「まあ、聞きたい事は一つ。この辺りに華龍の総長、血桜が来てる事はお前等二人がよく知ってるはずだ」
そうだ、鬼刃にはバレてたんだった。
姐さんが名乗っちゃったからな…。どうせ、何処にいるかが聞きたいんだろうけど。
「知ってたら教えてくれる?何処にいるのかを」
「知らないな。俺達もあれっきりだからな」
「そう言えば、お前血桜に褒められてたな。弱いくせに!」
意識あったのかよ。
一人が尚に殴りかかって来た。それを合図に全員が掛かって来る。
大丈夫。
“負ける気”はしない。
二日目、終了。