最弱暴走族と桜【完】SS更新中!


『んな奴等、片っ端からぶっ潰して来いッ!それじゃないと、明日どうなるか分かってるなァ!!?』

「「は、はぃぃぃいッ!!」」



半泣き状態で外に飛んで行く。
道場の外はそれなりに広いから喧嘩をするには打って付けだ。外から鈍い音が聞こえるから喧嘩が始まったのだろう。



『ほら、大和も行くんだよ』

「おぅ…。お前、何イラついて…」



ギロと睨めば、何も無かったかのように外に出ていく大和。

イラついてる。あぁ、きっとイラついてる。
あの道場破りもどきの奴等の所為だ。

あいつ等は飛鳥並みに気持ち悪い。いや、飛鳥より酷いのかもしれない。



『はぁー』



落ちつけ。落ちつけ。
ここで暴れたらダメだ。このイラつきは帰って飛鳥にでもぶつけないと。


あたしは外の様子を見に足を進めた。








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