最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
「うぅ…、ミキちゃん容赦ねぇ…」
「姐さんに被って見えた…」
「「「以下同文」」」
他の生徒が帰って教室に残るのはさっきの五人。プラス、男教師だけ。
稽古三日目の今日、中学生組の五人は補習を受けに来ていた。
「お前らも大変だな。桜に稽古を付けてもらってるんだって?」
「そうなんだよ。姐さんがスッゲェ怖くてさぁ」
「あの総長すら敵わない位だもんな」
「へー。大和の場合、元カノにボロクソに殺られてるわけね」
「てか、姐さんと大和さんが付き合ってた事にビックリだもんな。オレ達」
「そうそう。大和さん、姐さんに甘えてたからな」
「ほぉ?あの大和も桜には骨抜きにされたか」
「―――…ストップ。何でミキちゃん、総長と姐さんの事知ってるんだ?」
シーン。
相汰の言葉で教室は静まり返り、五人はゆっくりと自分たちの担任を振り返る。
まだ、二十代に見える担任、相楽美樹(サガラヨシキ)。通称、ミキちゃんは何を今さらと言う顔で五人を見る。
「桜の中二の時の担任やってたからな、オレ」
「「マジでェ!!?」」
姐さんの中学時代!と張り切る、五人。