最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
そうすると大和はあたしから離れて木陰に行く。
あたしは首を傾げながらも、道場内を見渡す。
「姐さん、相汰達はまだっスか?」
『もう終わったらしい』
「〝相楽〟って誰ですか?」
電話の会話が聞こえたらしい。柚原が聞いて来た。
『あたしの中学の時の担任。今は相汰達の教師、やってるらしい』
「へ~。どんな人だったんですか?」
『うーん。何て言えば良いんだろ?クール…、いや、……腹黒教師』
「腹黒?」
『顔は笑顔なのに考えてる事は黒い事ばかりだった』
思い出すとムカつくな。中学時代はムカつく事ばっかりだった気がする。
「……ねぇ、また傷増えてない?」
「怖いよね…。そう言えばこの前…」
煩い。黙れ。