最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
その十二。
「…さん。…姐さん!」
『ん…?』
「急に黙ってどうかしたんですか?」
思いふけてたらしい。
ゆさゆさと身体を揺られて、気が付くと心配そうに尚さん達が覗きこんでいた。
『んー。中学の時の事思い出してた』
あの後職員室から使っていない空き教室に移って、三年と一緒に説教されるだけされた。
喧嘩は放課後に圧勝して、クラスメイトの例のグループは次の日から転校していなかった気がする。
「あー、例の先生ですか?」
『それもあるけど。まあ、色々と。派手な事やってたなーって思って』
「「?」」
『あー、それと』
相楽で思い出した。
バッコーーッン!!
「そ、総長?!」
「大和…?どうし、た?」
音の方を見てみると大和が道場の入り口を蹴飛ばして立っていた。
何やら機嫌が悪い様子。
『相楽に何か言われた?』
「…アイツ、殺す」
えー。何言ったわけ、相楽の奴。
殺気が凄いんですけど。