最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
その十五。
戦争が始まる。
まだはっきりしたことは解っていない。けれど、黒龍の総長自ら総会を開くと連絡があったならば必ず大きな喧嘩がある。
寿の話しだと戦争の相手は大体解っているらしい。
そして面倒臭い事にその相手方の傘下がこの辺りにいるとか。
そこで疑問。
『この前、綱牙がこの街のトップに勝ったぞ?』
そうだ。
綱牙が勝って今は綱牙がこの街のトップだ。
相汰たちは確かにあいつ等がトップだと言っていた。
「隠れているんだ。この街で一番強いチームを唆して」
「でも、最近問題が起きた」
『……あたしか』
ここにいるハズの無い華龍総長である血桜が急に現れた。
「そう。奴等は随分前から七龍神と戦争を起こすつもりだった」
「それまでは七龍神に気づかれないように力を溜めて、自分たちのトップの合図と共に一気に攻め込むハズだった。のに」
『奴等の傘下が隠れている所に血桜が現れ傘下の奴等は焦り始めた』
焦りは全てを露にする。
今まで隠していた情報が駄々漏れにになり、七龍神に奴等の存在がバレた。