最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
〝忘れないで下さい〟
〝……?〟
〝守りたいモノを〟
その時の桜の笑顔はとても綺麗だった。
逃げない。絶対に。
どんなに怖くても俺はそれを守りたいから。
今の相汰の目にはその思いがあった。
「何だ、…その目」
「……?」
相汰の目の前に一人の男が出てくる。この男も目が濁っていた。
「……っ?!」
男の手に握られている物に相汰は目を見開く。
「お前も、か…?」
「な、に……が…」
撃たれるのか?俺も、あれで…?
男の手に握られている物。それは拳銃だった。
人の命を意図も簡単に奪う物が自分に向けられている。
それによって再び相汰は恐怖に襲われた。