最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
「いや、暫らくそのまま頑張れ!」
「「は?暫らく!?」」
「(こいつ等、何か桜姉に似てねぇか…?)」
信じられない、と言う顔で全員が父さんの顔を見る。
その言葉の、何て言うか、言い方?が桜姉に似てた気がする。
「暫らくじゃなくて永遠にそうしてろ。せめて桜が向こうに帰るまで」
「え、ミキちゃん!?」
「何でだよ!?」
父さんの後ろから現れた、美樹さん。
それに桜姉が帰るまでって桜姉に会えねぇじゃねぇか!?
「何でも。良いから桜の所に行かせるなよ?」
「「…はい」」
何で。
せっかく桜姉が帰ってきたのに。せっかく桜姉に会えたのに。
どうして皆、
どうして俺から桜姉を奪うんだ……?
俺の姉ちゃんなのに。俺の大切な家族なのに……。