最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
「久し振りぃーお前等」
「「た、太一さんんん!???」」
華龍のメンバーは突然の訪問者に驚く。
俺も驚いた。
華龍の溜まり場であるバーに来たのは、つい二年前に引退した俺の前の総長――空道太一さんだった。
「おー!美樹、元気そうだな」
「どうも。急にどうしたんですか?」
たしか太一さんは結婚して何処か田舎に引っ越しした筈だ。
「いやなー、コイツを見せようと思って」
「コイツ?」
何故か太一さんは満面の笑みで、背中を見せる。
太一さんの背中には何かがへばり付いていた。
「「…ウサギ?」」
「何すかコレ」
メンバーも気になる様で、此処にいる全員の視線がそれに集まる。