最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
「え、マジっすか!?」
「あの綺麗な奥さんにもう赤ちゃんが出来てたんですか!?」
「うわ~、太一さんもやりますね!」
メンバーの奴らは我先に桜を見ようと、押し合い圧し合いをしている。
『ぱ、ぱぱ』
「ん~?どうした?」
「うわ、太一さんデレッデレ…」
俺は太一さんの代わり様に引く。
顔が緩々で元華龍の総長とは思えない。
『ん、んっ』
「ん?美樹か?」
「は…?俺!?」
太一さんに抱き上げられながら、桜は何故か俺に小さな手を伸ばす。
「ほら、美樹。落とすなよ?」
「え、ちょ、」
俺は渡されたから、一応持った。
桜は小さくて柔らかくて軽くて。初めて触れた子供に困惑する。
「そ、総長!壊さない様にしてくださいよ!?」
「わ、解ってる!!」
「どうだ、可愛いだろ?」