最弱暴走族と桜【完】SS更新中!
そんな事を言われても、俺は自分の手の中にある桜の事で一杯一杯で、そんな事を考えている余裕なんて無かった。
『にーちゃ!』
「……」
「「か、可愛い!!!」」
俺が余裕をなくしているって言うのに、桜は俺に手を伸ばしながら笑って。メンバーはそんな桜を見てデレた。
俺はメンバーの奴らにムカついて、適当に近くに居た奴に桜を渡す。
「え、総長!?」
「……」
渡された奴もどうしたらいいか解らずに、近くに居た奴に渡す。そして、そいつも…。
「お前等…、桜を泣かしてみろ。どうなるか、解ってるんだろうなぁ?」
「「ヒッ!」」
『きゃはは!』
子供は暢気でいいな。