俺がサンタで君がトナカイ【BL】
よって、今の俺は、
洋服だけがサンタらしいと言えるだろう。
支給されたサンタ服を身に着け、
トラックの助手席に座る俺は、
傍から見たら、何かのイベントの移動中といった所か。
トナカイには着ぐるみが支給されている。
だけど身に着けてはいなく、
頭が荷台に放り込まれているだけだ。
代わりに、と言っていいのかは解らないが、外では赤いダウンを装備する。俺とお揃いらしい。
トナカイにもトナカイ力というものがあり、トナカイに変身できたりする。
俺のトナカイもそれを使いこなせるだけのトナカイ力を持っていて、本来ならトナカイらしい仕事をするんだろう。
だけど街中中心の俺の仕事に合わせ、
わざわざ大型免許までいつの間にか取っていた。
俺と一緒に居たいから、と
そう言われれば嬉しくない訳が無い。
もちろん俺も喜んで抱き着いたさ。