私とサンタとX'mas
青年は暫くの間目を白黒させていたが、やがてヘニャッと表情を緩ませる


「大歓迎
雪でも食おっかなとか考えてたとこだから」


手を、取ってくれた


青年は、危なげな手付きでヨッと起き上がって それから手を差し出してくる


「クッキー
くれる?」

「もちろん」


私は、鞄から出したクッキーを青年の手にポンとのせる

最高の、笑顔も添えて
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