私とサンタとX'mas
私は、ゆっくりと笑みを深めた

「一目惚れ、したんです」

そう言った瞬間
面白い程に三田さんの体がカキンと固まり、ガガガと音がつきそうなぐらい不自然に、首がこちらを向いた


私は、心の中で笑みを深めつつも

「変かな?って思ったんですけどね
着ぐるみ着てて、顔なんかも分かんなくて
──でも
心だけは分かったから
あぁ…あの人は心の優しいいい人だって」


ゆっくりと、言葉を紡いでいく
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