私とサンタとX'mas
マフラーに隠れきらなかった頬が更に真っ赤に染まって、三田さんは髪をクシャッとかき乱す


「────ずっと」


三田さんの目がしっかりと私を見据える




「好きだった」


その真剣な目に、不覚にも私の頬がカァッと染まって



段々と熱っぽくなる顔をもてあましながら、私は三田さんを見る


「………っもう…気付いてる、よな?」


真っ赤になりながらも、三田さんは必死にそれだけを言う

私は一回、コクリと頷いてから 意を決して三田さんを見る

「…三田(サンタ)さん」


二重の意味を込めて


あなたに
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