漆黒のCLORIS
HEART BREAK


「あ、暑い…熱、い」

いつもと変わらない教室。空。風。

窓に一番近い席の前から四番目の席。あまりの暑さにうなだれる。

黒川ありすは燦々と光る太陽に内心舌打ちした。

つまらない日々。なにか“刺激”が欲しい。

「…ふ、ふぁぁ」

机にうつぶせると、睡魔が手を引いてくる。

そのまま安眠の海に沈んでいった。
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