夕焼け色に染まる頃

呆気に取られたというか、展開についていけなかったというか—————……ひとまず、高杉さんと沖田さんが揉めなかったことに安堵してため息が出てしまう。

と、同時に。

高杉さんのため息が聞こえてきたときは、ひやりと汗が流れたかのようにさえ思えた。

……こ、これはまずい雰囲気。


「なぁ、朔ぅ。俺が言いてえこと、分かるかい?」


「は、はい、あの……。わかるような、わかりたくない、ような…!」


「あ?」

「ごめんなさいわかります、いえもうほんとごめんなさい、勝手な行動して!!」


高杉さんが怖いです!

いくら私の行動が浅はかだったとはいえ、高杉さんたちのお仕事というか、都合のことを考えての行動だったのに。

……なんて、言うのは言い訳なんだとはちゃんとわかってはいるけれども。

ゴゴゴゴゴ……!というドスぐろーいオーラを纏っているかのようにさえ見える高杉さんは、もう一つため息をついてはまるで脱力したかのように私の隣に腰掛けた。

ストンと、自然に私の肩口に額を押し当てて、腰を引き寄せて。


「……っ!?」
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