夕焼け色に染まる頃


「――……今から作戦立てるんでも大丈夫か、てめぇら?」


はぁ、っとため息をひとつ。

首に手を当てつつ振り替えれば、石川と小五郎が面持ちを引き締めた。


「勿論だ、今日はそれをしなくちゃ眠れないだろう?」


「今を何時だと思っているんだい、まだ眠くなるような時間じゃない」


朔ちゃんは別にしてね、と石川がちらりと襖を見た。

それにつられるようにして、俺、そして小五郎が見る。


「疲れてんだろ。時なんか渡るから」


「まさか」


クスリ。
どちらが笑ったのかわからない(もしかしたら二人とも笑ったのかもな)、静かな笑い声を最後に――……

俺達はその部屋を後にした。


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