夕焼け色に染まる頃
そして私は、このネタで一日中弄られることになりました。
あれぇ、おかしいな……。
私今日、かなり頑張ってまぁまぁかっこよくキメられたはずなんだけどもなぁ……なんて思いつつ。
「なぁ俺の可愛らしい嫁さんよぉ、俺の羽織は知らねぇかい?」
「あ、それならあそこの机の端に掛けて起きましたよ――……って!?」
「さすが晋作の嫁さんだ。よくわかっていらっしゃる」
「いやぁ、妬けるねぇ伊藤さん」
「いやはやまったく」
「違ぁあうう!これはただ、いつも一緒にいるとわかってしまうと言うか……!!」
「おぅ、いつも一緒にいるからなぁ」
「た、たっ……高杉さん……っ!」
そんなこんなで。
私は明日に備えて(色んな意味で)眠れない夜を過ごしたのでした。