恋をしようか!!~クリスマス~短編
「野山。」
授業の終わりのチャイムが鳴った瞬間に
私の席の窓を開けた先輩。
「あ、先輩♪」
「また来たんですかぁ?いちごもなんて勿体ない…(苦笑)」
この子は、のえちゃん!
私の唯一の女友達♪
のえちゃんも私と先輩を見て
付き合ってるのかと思ってたらしい
「え~?」
「野山。」
人の前では口数が少ない先輩。
女子で私以外にはそうなるらしいんだ。
「あ、はいはぁ~いっじゃのえちゃんまたね♪」
「あんたも恋をしなさいよ…まったく…はいはいじゃあね」
ここは屋上。
「先輩から来るなんてどうしたの?」
「さっきダチに女に興味ないなんて馬鹿だって言われたんだよ。」
「恋をしろって言われたの~?」
私の言葉に
先輩は何度も頷いた。
「私も言われたー……でもー……恋ってわからないよ……私は。」
「俺も……」