サンダルウッドにくるまれて
痛い・・・。
頭が割れそうに痛い。

立ってる事も覚束なくて、私はその場にしゃがみ込んでしまった。

「紗恵!!」

心配げな千尋の声も遠くなって行く。

私は何をしてた?

お寺? 扇子?

違う。
そんな訳無い。

じゃあ何?

< 44 / 55 >

この作品をシェア

pagetop