サンダルウッドにくるまれて
抱きしめられて胸がキュンとなる。

「僕の子を・・・身籠ってくれてありがとう。
全身全霊で愛してみせるよ。
サエも赤ちゃんも」

「でも、マティアスには結婚する人が・・・」

「僕の子供を産む人が、僕の結婚相手。
だからサエしかいないの!

僕を許してくれる?

そして・・・
僕と一緒に戻ってくれる?」

じっと私を見つめて答えを待つマティアス。

答え?

そんなの『YES』に決まってる。

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