無記名な世界






待ち合わせ場所につくと、あたしは亜流を探し始めた。


えっと……


茶髪ストレートに赤ぶちの眼鏡…っと。




亜流の特徴を思い浮かべながらキョロキョロと視線をさ迷わす。





…………いないね。



まぁ、待ち合わせ時間5分前だし当たり前か。



丁寧に巻き上げた栗色ロングの髪を弄りながら、そんなことを考える。






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