Waver まだ見ぬ春
何はともあれ
目に見えるモノとしての大切なお守りが出来た。
どうしてもやりきれない夜は一人アルバムもめくる。
『明けない夜はありません。
どんなに苦しい時もこの町で一緒に育った仲間がいれば大丈夫。』
『一人はみんなのために。みんなは一人のために。
この六年間でそんな体験をいっぱいしてきましたね。
中学生になっても他者への思いやりの気持ちを忘れずに!』
『皆さんが大人になっても
このアルバムを開けば、すぐにタイムスリップできますよ』
「最後までクサいセリフ残してるね」
「うちらをなめんなよー」
そんなことを言いながら帰った卒業式の日が本当に懐かしい。
先生方の寄せ書きページにこんなに泣かされる日が来るとは想像すらしてなかった。