キズナ

２章〜裏切り者〜

朝のHRが始まり担任がきた

みんな何もなかったかのようにしている



私はなんで美紀がイジメられているのかわからなかった


でもほんの少し『ざまあみろ』って思っているんだ

美紀は理由もなく私を無視してた
だから天罰がくだったんだ






そう思っている自分が少し嫌に思えるけど…







HRが終わりみんな１時間目の準備をしだした

私も教科書とかを準備していると教室のドアから声をかけられた


『柚、ちょっといい？』


『なに？』


私を呼んだ相手は隣のクラスの紗英と奈々だった


この２人は私と塾が一緒

もちろん美紀とも。


だからこの２人も美紀と一緒に私を無視してたの



『あのね、その…。無視とかしてゴメン！』

紗英がおいっきり頭を下げた


『私たち美紀に逆らえなくて…。柚を無視したのは事実だけど…。
許してもらえないかな…？』

奈々は遠慮がちに言った




私は少し間をおいたあとこう言った

『…いいよ。ちゃんと謝ってくれたし』


謝ってくれたのは嬉しかったから…



その言葉を聞いた２人は満面の笑みで『ありがとう』と言った







少し話たあと２人は自分の教室に戻って行った



私も席に戻ろうとしたら美紀と目が合った


…と言うより見られていた





私は無視されてるんだからと思い、美紀から目をそらして席についた



すると美紀は私の席に近づいてきた

そしていきなり私の机を思いっきり蹴った


私はビックリして言葉もでなかった