あなたの隣は…(短編集)
可愛らしい子達だなぁ…
あたしはその子達の後ろ姿を見送りながら、そう思った。
「ゆーうちゃん!!まぁたクッキー貰ったのぉ!?僕にもちょうだいね!!」
「なっ!!静っ、どこから湧いて出てきやがった!!」
後ろから突然、肩に乗せられた静の頭に驚きながらも、静の首を締めた。
「優ちゃんっ…ギブギブ!!」
青くなる静は、幼稚園の時からずっーと一緒のクラスだ。小学校の時も、中学校の時も。
おかげで、あたしは静のお世話係になってしまっている…