あなたの隣は…(短編集)
あたしは、何だか笑えてきて、涙もいつの間にか引っ込んだ。
「プッアハハハハ」
「えっ、何々!?梓、何か変な事言った!?」
「ううん、梓、ありがとうな。元気出た。」
困惑している梓に向かって腕を大きく開いた。
「本当?良かった!」
梓は喜びながら、あたしの胸に飛び込んで来た。
ギュッと抱きしめると、梓もあたしをギュッと抱きしめる。
大丈夫。
明日は、普通に居れる。
大丈夫。大丈夫。
そう、自分に言い聞かせながら、梓と一緒に眠りに就いた。