あなたの隣は…(短編集)

「ダッヒャヒャヒャヒャヒャ…!!!ヒーッ、何このプロフィール!最後の一言が<あ。>って!!何コイツ!ヒー、腹痛ぇ!」

書けと言われて書いたプロフィール。
書けと言った張本人は書き終わったそれを取って読み、転がりながら腹を抱えて、涙を浮かべながら苦しそうに笑っている。

「先輩、笑いすぎっス。そんなに笑われたら、恥ずかしさも感じません。」

呆れ半分に転がる先輩を見下ろし、私は屋上のフェンスに背中を預けた。

カシャン と言う金属音と共に、私の体重は両足と背中の3点に支えられる。


「はぁ…はぁ…はー、苦しかった。あーやっぱ、恵ちゃんおもしろいね、君。スゴイよ。」
「褒めてるんですか、それとも貶してるんですか?」
「もちろん、褒めてるよ。」


和やかに、爽やかに笑う彼、麻嶋 龍斗(マジマ タツト)先輩。

先輩達からはタックンと呼ばれている、明るくておもしろい、ちょっとバカでユニークで、時にはヒドイ先輩。


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