あなたの隣は…(短編集)
「今日はね、お兄ちゃんがお見舞いに来てくれてるの。」
皐月ちゃんは私が座っているベッドの許に近寄りながら、嬉しそうな満面の笑顔でそう言った。
本当に可愛らしい…
皐月ちゃんの笑顔で、私も自然と笑顔になる。
ベッドのに腰かけた皐月ちゃんの頭を、優しく撫でてやるとこれまた嬉しそうに微笑む。
私はもう、皐月ちゃんにベタボレなんて言っていい程、皐月ちゃんが可愛くてしょうがなかった。
「お兄さん、来てるなら、ここにいていいの?」
「うん。今お兄ちゃんトイレに行っててね、皐月、隠れてるの。かくれんぼ。お兄ちゃん、すぐに皐月を見つけるの。だから大丈夫。」
皐月ちゃんはそう言うと、今日は何歌う?と目を輝かせながら私に聞いた。
「そうだな…じゃあ『青トンボ』は?」
「『青トンボ』?どんなのだっけ…ごめんね、忘れちゃった。」
本当に悲しそうな顔。
私は、「気にしてないよ」と言う意味をこめて微笑みかけた。
軽く息を吸う…
―――――
青い 空が 写る
あなたの瞳は
綺麗な 青に 染まっていた
私の 瞳に 写る
あなたの姿は
綺麗な 光に 包まれていた
―――――
「あぁ!!思い出した!!」
私がサビを歌ってやると、皐月ちゃんは両手を叩いて言った。
その後、2人でいつものように声を揃えて歌っていると、病室のドアがノックされた。
皐月ちゃんは私が座っているベッドの許に近寄りながら、嬉しそうな満面の笑顔でそう言った。
本当に可愛らしい…
皐月ちゃんの笑顔で、私も自然と笑顔になる。
ベッドのに腰かけた皐月ちゃんの頭を、優しく撫でてやるとこれまた嬉しそうに微笑む。
私はもう、皐月ちゃんにベタボレなんて言っていい程、皐月ちゃんが可愛くてしょうがなかった。
「お兄さん、来てるなら、ここにいていいの?」
「うん。今お兄ちゃんトイレに行っててね、皐月、隠れてるの。かくれんぼ。お兄ちゃん、すぐに皐月を見つけるの。だから大丈夫。」
皐月ちゃんはそう言うと、今日は何歌う?と目を輝かせながら私に聞いた。
「そうだな…じゃあ『青トンボ』は?」
「『青トンボ』?どんなのだっけ…ごめんね、忘れちゃった。」
本当に悲しそうな顔。
私は、「気にしてないよ」と言う意味をこめて微笑みかけた。
軽く息を吸う…
―――――
青い 空が 写る
あなたの瞳は
綺麗な 青に 染まっていた
私の 瞳に 写る
あなたの姿は
綺麗な 光に 包まれていた
―――――
「あぁ!!思い出した!!」
私がサビを歌ってやると、皐月ちゃんは両手を叩いて言った。
その後、2人でいつものように声を揃えて歌っていると、病室のドアがノックされた。