僕はショパンに恋をした
虹
「一か月間、楽しかったな〜。」
シオンがまた、夕日を見ながら言った。
「今日のリサイタル、絶対最後までやり遂げるから。」
シオンはしっかりと言った。
バルコニーから部屋に入ると、鏡の前に立つ。
鏡越しに目が合う。
「ひさぎの方が、緊張した顔してる。」
指摘されて、しかも当たっているから反論出来ない。
「きつくなったら、ちゃんと言えよ。無理は…すんなよ。」
シオンは瞳を細め、胸に手を当てて頷いた。
俺は知っている。
あのポケットに何が入っているかを。
だから、きっと本当に大丈夫なんだろう。
シオンの瞳にゆらぎはない。
澄んだ青空の瞳。
何か言いかけようとしたとき、コンコンとドアがなり、スタッフが顔をだした。
「そろそろスタンバイします。舞台袖までお願いします。」
シオンは軽やかに返事をすると、俺に向って笑いかけた。
「じゃあ、行ってきます。」
シオンがまた、夕日を見ながら言った。
「今日のリサイタル、絶対最後までやり遂げるから。」
シオンはしっかりと言った。
バルコニーから部屋に入ると、鏡の前に立つ。
鏡越しに目が合う。
「ひさぎの方が、緊張した顔してる。」
指摘されて、しかも当たっているから反論出来ない。
「きつくなったら、ちゃんと言えよ。無理は…すんなよ。」
シオンは瞳を細め、胸に手を当てて頷いた。
俺は知っている。
あのポケットに何が入っているかを。
だから、きっと本当に大丈夫なんだろう。
シオンの瞳にゆらぎはない。
澄んだ青空の瞳。
何か言いかけようとしたとき、コンコンとドアがなり、スタッフが顔をだした。
「そろそろスタンバイします。舞台袖までお願いします。」
シオンは軽やかに返事をすると、俺に向って笑いかけた。
「じゃあ、行ってきます。」