僕はショパンに恋をした
シオンは、それでも字から目を離さずに言った。
「これ、『はちがつ とうぎ』って書いてある。」
ああ、それでか。
まあ、よく間違われるから、今更どうこう思わないけど。
「珍しいだろ?それで『ほおずみ ひさぎ』って読むんだ。」
シオンはようやく俺の顔を見る。
「…そうだったんだ。へぇ…。」
まじまじと見られて、少し躊躇する。
「何だよ。」
シオンはまた、フワリと笑った。
そして俺の手から筆をとりあげ、自分の名前を書いた。
今度は俺がその字に釘付けになる。
ふふっと笑ってシオンが言った。
「うまいでしょ?」
俺がそこに見たのは、とても流暢に書かれた漢字だった。
「これ、『はちがつ とうぎ』って書いてある。」
ああ、それでか。
まあ、よく間違われるから、今更どうこう思わないけど。
「珍しいだろ?それで『ほおずみ ひさぎ』って読むんだ。」
シオンはようやく俺の顔を見る。
「…そうだったんだ。へぇ…。」
まじまじと見られて、少し躊躇する。
「何だよ。」
シオンはまた、フワリと笑った。
そして俺の手から筆をとりあげ、自分の名前を書いた。
今度は俺がその字に釘付けになる。
ふふっと笑ってシオンが言った。
「うまいでしょ?」
俺がそこに見たのは、とても流暢に書かれた漢字だった。