総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】

「力だ。この街を、俺の大切な人を護れるだけの力が欲しい。」



断言した。



本当の事だったし。



「なぁ、なんで獣は牙をむくと思う?」



はぁ?



急に訳の分からないことを言い出したヒサ。



「そんなん・・・・・粋がってるからじゃねぇの?それか、自分の自信を過信してるか」



「ちげぇよ。」



俺の言葉はヒサによって一刀両断された。

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