総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
伝言、通達
いつもの部屋までの道のりがとても長く感じる。
なんでだろうな・・・。
振り返ると、たくさんの出来事があった・・。
あそこにいたころでは、考えられない。
海に行ったり、お墓参りにも行って・・・。
ココにいるみんなが、あたしの背中を押してくれた。
『大丈夫だよ』
って。
思い出すだけで、また涙が出てくる。
「ずいぶん、涙もろくなったなぁ・・・っ」
部屋に着き、ドアの前で一息つく。
ヒサ・・・・。
あたし、知りたい・・・。