総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
置き言葉
ヒサからの甘い言葉を聞き、一筋の涙が頬を伝う。
けど、その余韻に浸っていられるのもつかの間。
あたしは、当初の目的を思い出した。
ヨウだ。
そうだ。
「ひ、ヒサ・・・っ。」
きつく抱きしめられていたので、腕から顔を出すだけでも苦労する。
「ん?」
今日は、優しすぎる。
いつもだったら、あ?って言うのに。
それさえも愛しくて。
「あの、その。」
「言いにくいことか?」
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