総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
こんな瞳にしたいわけじゃないのに・・・。
けど、やっぱり真実が知りたい。
・・・・っ。
引けない!!
「よ、ヨウから・・・電話があったんだって・・・?」
「・・・・・。」
「答えて。」
「・・・・・。」
「っ」
揺らぐ瞳。
こう思うと、ヒサは案外心情が読み取りやすい人なのかもしれない。
「力になれるかもしれない!!ヒサっ!」
精いっぱいの力で揺さぶる。
ヒサは、たぶん迷ってる。
あたしに伝えるべきかをじゃない。
たぶん、あたしと一緒・・・・。
伝えることで、あたしが離れていくんじゃないかって。