総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
レナちゃんと何しゃべったかは知らないが、部屋に出てきた時から難しい顔をしてた。
何から聞けばいいか。
なんて声かければいいのか。
わからなかった。
こんなに、難しい顔をしたヒサを見るのはユイの時以来だった。
「準備しろ」
コレ、ヒサからの第一声。
耳を疑ったね。
得体の知れねぇやつらと会うのか。
まぁ、総長が決めたんだから口出しは出来ないんだけど。
その時のヒサからは寒気さえ感じた。
その目には、怒りしかなかったから。
「ヨウ、挨拶しないと。」
「そうか。そうだったな。」
クックと喉を鳴らす声が聞こえる。