総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
「お前は、教養がなさすぎる。」
「教養してくれるやつがいなかったからな。」
また薄暗い公園に響く声。
もう一人の冷徹な声とは裏腹に、ヨウという奴から聞こえる声はレナちゃんとはあまり似ないハスキーな声だった。
「電話で話したヨウです。」
電灯の下に来て、ようやく顔が見える。
身長は大体、167前後。
栗色の髪に黄色と黄緑のメッシュを左へと流してある。
もう一人の奴は170前後の身長に、真っ黒な黒髪。
しかも、黄色がかかった顔半分は隠れる、グラサンを着用。
お前もどうなんだ。
面見せろや。
ゆらっと来て、ふらりと頭を下げるヨウとその隣で後ろで手を組みこちらの出方を待つ黒サン(黒髪グラサンの略)