総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】

でかいグラサンをかけてる分、顔が見えなくて表情や心情が読み取りにくい。


「用件を、言え。」


声が震えてた。


目が怒ってた。


寒気がした。


今はまだ秋なのに、鳥肌が立った。


その声を聴くだけで。


噛みつきそうな顔。


威嚇するような目つき。


低く、唸るような声。


まるで。


「獣・・・ですね。」


黒サンが、口角を上げながら呟く。


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