総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
にこやかに細めていた目を開き、真剣な眼差しで見てくる。
「俺達jackを、今回の戦線だけ傘下に入れてもらいたい。」
もう一度、深く頭を垂らす。
今度は黒サンも一緒に。
ヒサは怪訝な目で二人を見る。
「お前らを傘下に入れて、何の得があるってんだ?」
「得・・・?」
ヨウがまたゆっくりと頭をあげる。
ヨウの口角が少しだけ上がる。
「あるさ。」
その顔は自信に満ちていた。
「シンは俺のことを姉貴を動かす手駒だって思ってる。」
「レナを?」
「あぁ。」