総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
「そんな・・言葉なんて・・・もう、いらねぇよっ・・・」
弱弱しく落ちていく両腕。
さっきまでの威嚇とは違い、かすれてまるで泣いているかのような声だった。
膝から崩れ落ちていく。
俺の手を振り払って、拳を地面に叩き付ける。
「7年間だぞ。7年どれだけのもんか、わかってんのかっ・・・?」
「おい、総長。勘弁してくれよ・・・。」
となりの黒サンが、起き上らせようと右腕をつかむ。
「触るなっ!!」
その腕さえも、振り払いヨウがキッとヒサを睨む。
「わかるか・・・?お前に。」
「・・・・・。」
「姉弟だぞ?姉弟が7年間も会ってねぇんだぞ・・・・?」