総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
ネックレスをジッと見つめため息をつく。
「姉貴から、もらったもんなんだ。」
聞いてねぇよ。そんなこと。
いきなり過去話をしだしたヨウにそんな言葉をかけたくなった。
けど、話の中になにか見つけられるものはないかと、口を開かなかった。
「もらった?」
意外にも口を開いたのはヒサのほうだった。
「・・・。あぁ。姉貴からの誕プレだって。」
「そう言ってシンから手渡されたのか。」
「なんで、わかる。」
あぁ。
なるほど。
「口をはさむようで悪いけど。それ、レナちゃんからのバースデープレゼントじゃないよ?」
掌に乗るソレを指さしながら、嫌味ったらしい顔を作る。
「あ゛。んだと?」