総長が求めた光 ~Ⅱ壊れた歯車~【完】
思いっきり、眉をひそめる。
まぁ、そうだろうな。
話の腰を折ったのもある。
だが、ヨウにとってはそれ以上に、自分の今まで生きてくるための支えだったものを全否定された事のほうが重要だもんな。
ヨウの目に希望が消える。
「言え。何を知ってる。」
鋭い眼光の先には、俺とヒサ。
知らない。何も知るわけがない。
俺とヒサ。お互いこれは推測である。
事実だという確信もなければ証拠ももちろんない。
「「何も知らねぇよ」」
お互い声が被ったことに、目を見開きヨウとは違う意味で眉をひそめる。
「た「ただの推測だ」」
え、なんでそこで一拍遅れて言い出すんだよ。
先走ったみたいになった、俺が変な奴みたいじゃねーかよ。